イチョウ葉エキスの効果
血流改善
血管拡張作用、赤血球の変形能工場作用、血小板凝集抑制作用、血球成分の血管壁への付着抑制作用が主要な作用機序と考えられる。
• 血管拡張作用:
前腕血流・静脈容量・血圧の測定による前腕血管抵抗性の低下が有意であることにより、イチョウ葉エキスに血管拡張作用があることが報告されている。
• 赤血球の変形能向上作用:
血液流動性、ヘマトクリット値、赤血球の硬直性では有意差が認められなかったものの、赤血球集合体数の減少、赤血球速度(微小血液循環量)の増加が有意であることにより、イチョウ葉エキスに赤血球変形能の向上作用があることが示唆されている。
• 血小板凝集抑制作用:
ギンコライドとビロバライドによる血小板凝集因子(Platelet-Activating Factor :PAF)阻害活性が知られている。
• 血球成分の血管壁への付着抑制作用:
フリーラジカルによって活性化された多型核白血球が、ヒト臍帯静脈内皮細胞に接着するのを、ドイツコミッションEの規定する標準化エキスEGb761が抑制することや、NO産生を介して血管内皮細胞の攣宿を抑制すること等も、イチョウ葉エキスが血管内皮に直接作用して、血流改善をもたらす作用機序と考えられる。
• 血管拡張作用:
前腕血流・静脈容量・血圧の測定による前腕血管抵抗性の低下が有意であることにより、イチョウ葉エキスに血管拡張作用があることが報告されている。
• 赤血球の変形能向上作用:
血液流動性、ヘマトクリット値、赤血球の硬直性では有意差が認められなかったものの、赤血球集合体数の減少、赤血球速度(微小血液循環量)の増加が有意であることにより、イチョウ葉エキスに赤血球変形能の向上作用があることが示唆されている。
• 血小板凝集抑制作用:
ギンコライドとビロバライドによる血小板凝集因子(Platelet-Activating Factor :PAF)阻害活性が知られている。
• 血球成分の血管壁への付着抑制作用:
フリーラジカルによって活性化された多型核白血球が、ヒト臍帯静脈内皮細胞に接着するのを、ドイツコミッションEの規定する標準化エキスEGb761が抑制することや、NO産生を介して血管内皮細胞の攣宿を抑制すること等も、イチョウ葉エキスが血管内皮に直接作用して、血流改善をもたらす作用機序と考えられる。
認知機能改善
イチョウ葉エキスの認知機能改善効果は、脳血管血流改善作用、神経細胞増殖作用、神経細胞の代謝及び機能の活性化による各種イベントによってもたらされると考えられる。
• 脳血管血流改善作用:
血流改善の項で述べた内容と同様の作用機序と考えられる。
• 神経細胞増殖作用:
イチョウ葉エキスがアルツハイマーモデルマウスの海馬歯状回において、cAMPエレメント総合蛋白質のリン酸化を介して神経細胞の増殖を促したことが報告されている。また、ヒトを対象とした試験では、定常状態視覚誘発電位を用いた試験でイチョウ葉エキスがコリン作動性系に働くと推察できる結果が報告されている。
• 神経細胞の代謝及び感受性向上による各種イベント:
イチョウ葉エキスに含まれる各種フラボノイド類により、活性酸素消去作用、ラット脳グルコース取り込み及び消費増加作用、大脳皮質でのノルアドレナリン代謝回転亢進作用、神経伝達物質カテコールアミンの放出促進作用等が示されており、これらの作用が認知機能改善につながる要素作用として報告されている。
さらにマイクロアレイを用いた遺伝子レベルでの解析では、海馬においてイチョウ葉エキスによるトランスサイレチン遺伝子発現の増大が確認されており、作用機序との関連が考察されている。
このようにイチョウ葉エキスには、脳神経組織に対する多くの作用が報告されており、これらが複合的に作用していると考えられる。
引用:「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告
平成24年4月消費者庁
(事業受託者:公益財団法人日本健康・栄養食品協会)
• 脳血管血流改善作用:
血流改善の項で述べた内容と同様の作用機序と考えられる。
• 神経細胞増殖作用:
イチョウ葉エキスがアルツハイマーモデルマウスの海馬歯状回において、cAMPエレメント総合蛋白質のリン酸化を介して神経細胞の増殖を促したことが報告されている。また、ヒトを対象とした試験では、定常状態視覚誘発電位を用いた試験でイチョウ葉エキスがコリン作動性系に働くと推察できる結果が報告されている。
• 神経細胞の代謝及び感受性向上による各種イベント:
イチョウ葉エキスに含まれる各種フラボノイド類により、活性酸素消去作用、ラット脳グルコース取り込み及び消費増加作用、大脳皮質でのノルアドレナリン代謝回転亢進作用、神経伝達物質カテコールアミンの放出促進作用等が示されており、これらの作用が認知機能改善につながる要素作用として報告されている。
さらにマイクロアレイを用いた遺伝子レベルでの解析では、海馬においてイチョウ葉エキスによるトランスサイレチン遺伝子発現の増大が確認されており、作用機序との関連が考察されている。
このようにイチョウ葉エキスには、脳神経組織に対する多くの作用が報告されており、これらが複合的に作用していると考えられる。
引用:「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告
平成24年4月消費者庁
(事業受託者:公益財団法人日本健康・栄養食品協会)
健常高齢者の認知機能サポート
解説
これまで健常人におけるEGb761の認知力や記憶力について多くの研究がなされていますが,ミクスらの試験でもその優位性が明確に示されています.
ここでは55歳以上の262名の健常老齢者に対し,EGb761を180 mg/日で6週間投与しています.その結果,図に示す思い出し能力(一度数字や絵またはアルファベットを記憶し,ある時間をおいてそれらを思い出す能力)では,EGb761投与群で有意に優れていることが示されました.また,右図では認知能の遅れをテストしたものですが,同様にEGb761投与群で有意な(P<0.05)認知能サポートが認められました.
このようにEGb761は健常人の認知力や記憶力をサポートすることが明らかにされています.
<J. Altern. Compl. Med. Vol. 6, No.3, 219, 2000> 短期記憶サポート D-5)②
これまで健常人におけるEGb761の認知力や記憶力について多くの研究がなされていますが,ミクスらの試験でもその優位性が明確に示されています.
ここでは55歳以上の262名の健常老齢者に対し,EGb761を180 mg/日で6週間投与しています.その結果,図に示す思い出し能力(一度数字や絵またはアルファベットを記憶し,ある時間をおいてそれらを思い出す能力)では,EGb761投与群で有意に優れていることが示されました.また,右図では認知能の遅れをテストしたものですが,同様にEGb761投与群で有意な(P<0.05)認知能サポートが認められました.
このようにEGb761は健常人の認知力や記憶力をサポートすることが明らかにされています.
<J. Altern. Compl. Med. Vol. 6, No.3, 219, 2000> 短期記憶サポート D-5)②
短期記憶サポート
解説
物忘れは高齢化社会で最もポピュラーな出来事ですが、EGb761の健常人での愛用を調べた結果がここに示されています。8名のボランティアにEGb761を120 mgから600 mgまで投与し、その1時間後にステンベルグ検査を行なって反応時間を測定しました。試験は二重盲検、クロスオーバー、プラセボ対照の条件下で実施されました。
その結果、EGb761の600 mgを投与した場合のみ反応時間の短縮が認められ、短期記憶力の優位性が見られています。これは記憶障害などのない健常ボランティアで行なわれた試験で、EGb761は高用量ではありますが、ヒトで記憶をサポートすることを示しています
物忘れは高齢化社会で最もポピュラーな出来事ですが、EGb761の健常人での愛用を調べた結果がここに示されています。8名のボランティアにEGb761を120 mgから600 mgまで投与し、その1時間後にステンベルグ検査を行なって反応時間を測定しました。試験は二重盲検、クロスオーバー、プラセボ対照の条件下で実施されました。
その結果、EGb761の600 mgを投与した場合のみ反応時間の短縮が認められ、短期記憶力の優位性が見られています。これは記憶障害などのない健常ボランティアで行なわれた試験で、EGb761は高用量ではありますが、ヒトで記憶をサポートすることを示しています
コンピューター労働の効率
出典:Deutsch Apotheker Zeitung no.48 – p.42
コンピューターを扱う仕事とイチョウ葉エキス
1日の業務のうち半分以上コンピューターを扱う労働者の仕事効率とイチョウ葉エキス 摂取の関係について調査しました。
調査の項目は、
• イライラを感じる度合い
• 集中力
• 生活の質(QOL)
です。
平均年齢51歳、101人の働く健康な男女にイチョウ葉エキスを1日240mg、8週間摂取してもらい、各調査項目のテストを実施しました。
コンピューターを扱う仕事とイチョウ葉エキス
1日の業務のうち半分以上コンピューターを扱う労働者の仕事効率とイチョウ葉エキス 摂取の関係について調査しました。
調査の項目は、
• イライラを感じる度合い
• 集中力
• 生活の質(QOL)
です。
平均年齢51歳、101人の働く健康な男女にイチョウ葉エキスを1日240mg、8週間摂取してもらい、各調査項目のテストを実施しました。
イライラ感
イライラ感の割合を0〜100のポイントで数値化したところ、イチョウ葉エキス摂取群でイライラ感の割合のポイントが17%減少、対照群(プラセボ群)では16%増加しました。
⇒イチョウ葉摂取で、イライラが軽減される!?
⇒イチョウ葉摂取で、イライラが軽減される!?
集中力・エラーの低下率
「35分間継続注意力テスト」の結果、イチョウ葉の集中力は対照群に比べて非常に高いものでした。
エラー低下率は摂取後、イチョウ葉群30%、対照群6%でした。
仕事効率も、イチョウ葉群で有意に高いことが証明されました。
⇒イチョウ葉摂取で集中力が高まり、仕事の効率がアップする?!
エラー低下率は摂取後、イチョウ葉群30%、対照群6%でした。
仕事効率も、イチョウ葉群で有意に高いことが証明されました。
⇒イチョウ葉摂取で集中力が高まり、仕事の効率がアップする?!
⽣活の質
SF-36Ⓡ(健康関連QOL尺度)という指標を⽤いて「⽣活の質(QOL)」を調査しました。
それによると、試験後のバイタリティー(活気)増加はイチョウ葉群で多く⾒られました。
⇒イチョウ葉摂取で⽇々の⽣活にエネルギーが満ち溢れる!?
結果から考えると、「イチョウ葉エキス=⾼齢者向けの健康⾷品」というイメージがあるものの、働き盛りの30〜50代にもイチョウ葉エキスの恩恵があるということが⾔えるのではないでしょうか?
それによると、試験後のバイタリティー(活気)増加はイチョウ葉群で多く⾒られました。
⇒イチョウ葉摂取で⽇々の⽣活にエネルギーが満ち溢れる!?
結果から考えると、「イチョウ葉エキス=⾼齢者向けの健康⾷品」というイメージがあるものの、働き盛りの30〜50代にもイチョウ葉エキスの恩恵があるということが⾔えるのではないでしょうか?
記憶サポートに関するシステマティックレビュー
2009年にドイツのOsnabrueck⼤学の臨床神経⼼理学者であるReiner Kaschel博⼠は、精神的なパフォーマンスの様々な局⾯でEGb761の効果を査定するために、公開されている29の臨床研究の⽂献レビューに着⼿した。
シュワーベ社は健康な成⼈または認知機能低下の最初の兆候を⽰す患者のいずれかである、総計2414⼈の参加者を伴った29の研究データベースをレビューのために提供した。
【出典:Kaschel R / Ginkgo biloba: specificity of neuropsychological improvement—a selective review in search of differential effects.(イチョウ葉:神経⼼理学的な改善の特定 –特異的な効果の検索による選択的⾒直し) / Hum Psychopharmacol. 2009 ; 24 ( 5 ) :345 ‒ 370】
イチョウ葉エキスEGb761とプラセボ群の⽐較が分析され、認知機能領域では、イチョウ葉エキスEGb761はプラセボ群と⽐較して有意な効果を⽰した。 優位な効果が短期に限定されずに、⻑期の記憶、集中⼒、注意⼒および実⾏機能の分野で約4〜8倍の優位性を純粋に予想できることが証明された。
Kaschel博士はイチョウ葉エキスの⻑期にわたる投与が、選択的な注意⼒、⼀部の実⾏プロセス、および⾔語的・⾮⾔語的⻑期記憶を改善することの⼀貫した証拠が存在している、 と結論づけている。
シュワーベ社は健康な成⼈または認知機能低下の最初の兆候を⽰す患者のいずれかである、総計2414⼈の参加者を伴った29の研究データベースをレビューのために提供した。
【出典:Kaschel R / Ginkgo biloba: specificity of neuropsychological improvement—a selective review in search of differential effects.(イチョウ葉:神経⼼理学的な改善の特定 –特異的な効果の検索による選択的⾒直し) / Hum Psychopharmacol. 2009 ; 24 ( 5 ) :345 ‒ 370】
イチョウ葉エキスEGb761とプラセボ群の⽐較が分析され、認知機能領域では、イチョウ葉エキスEGb761はプラセボ群と⽐較して有意な効果を⽰した。 優位な効果が短期に限定されずに、⻑期の記憶、集中⼒、注意⼒および実⾏機能の分野で約4〜8倍の優位性を純粋に予想できることが証明された。
Kaschel博士はイチョウ葉エキスの⻑期にわたる投与が、選択的な注意⼒、⼀部の実⾏プロセス、および⾔語的・⾮⾔語的⻑期記憶を改善することの⼀貫した証拠が存在している、 と結論づけている。
脳波(α波)に対するサポート
解説
ヒトの脳波(14誘導)を記録し、EGb761の脳波パターンに対する影響を解析したデータです。脳波パターンはβ波(低振幅速波,緊張時)、α波(速波、集中や学習時など)およびθ,δ波(徐波、まどろみや睡眠時)に分類されます。EGb761(赤色のGinkgold)を投与した場合、1-3時間後にα波成分が投与前より増加することが示されています。これに対しEGb761以外の別製品(黄色や緑色で示す)では、α波成分が増加したものや全く変化のないものがあり、脳波に対する影響はイチョウ葉エキスの製品毎に異なることが分かります。
EGb761はα波を増加させ、思考や学習などに深く関わった脳機能をサポートさせると考えられます。
ヒトの脳波(14誘導)を記録し、EGb761の脳波パターンに対する影響を解析したデータです。脳波パターンはβ波(低振幅速波,緊張時)、α波(速波、集中や学習時など)およびθ,δ波(徐波、まどろみや睡眠時)に分類されます。EGb761(赤色のGinkgold)を投与した場合、1-3時間後にα波成分が投与前より増加することが示されています。これに対しEGb761以外の別製品(黄色や緑色で示す)では、α波成分が増加したものや全く変化のないものがあり、脳波に対する影響はイチョウ葉エキスの製品毎に異なることが分かります。
EGb761はα波を増加させ、思考や学習などに深く関わった脳機能をサポートさせると考えられます。
20-30代健常人における脳機能サポート(まとめ)
解説
これまで実施されたEGb761の健常人の脳の健康サポートを調べた臨床試験をまとめています。1984年から1996年の間に計6回の試験が行なわれました。これらの試験は全て正常な脳機能を示す22-32歳の健常人ボランティアで実施されました。記憶や認知などの精神機能テストや脳波学的な検討などが行なわれています。
これらの試験においてEGb761が単回投与で最高用量600 mgまで検討され、健常人で明らかな脳波学的な脳機能サポートが示されました。
これまで実施されたEGb761の健常人の脳の健康サポートを調べた臨床試験をまとめています。1984年から1996年の間に計6回の試験が行なわれました。これらの試験は全て正常な脳機能を示す22-32歳の健常人ボランティアで実施されました。記憶や認知などの精神機能テストや脳波学的な検討などが行なわれています。
これらの試験においてEGb761が単回投与で最高用量600 mgまで検討され、健常人で明らかな脳波学的な脳機能サポートが示されました。
イチョウ葉エキスの安全性
一般的な副作用について
- イチョウ葉エキス摂取による副作用として、まれに軽度の胃腸障害、頭痛、アレルギー性皮膚炎が認められています。
- 規格化されたイチョウ葉エキスの摂取量(120~240mg/日)では、顕著な副作用の発現は認められていません。
- 240mg以上のイチョウ葉エキスの摂取、あるいは品質的に含有成分の規格が明確でない製品の摂取では、安全性は明確になっていないと解釈できます。
- イチョウ葉エキスの効果を期待するあまり、自己判断による過剰な摂取は思わぬ弊害をもたらす可能性があります。
- 健康補助食品イチョウ葉エキスを有効に利用するためには、適切な摂取量を守ることが重要です。
- 平成14年11月、国民生活センターから、「イチョウ葉食品の安全性」に関してアレルギー物質であるギンコール酸の含有量の問題が取り上げられました ( http://www.kokusen.go.jp/pdf) /n-20021125.pdf ——> is in the folder, should later be provided with a link / download) 。
- 市販のイチョウ葉エキスの製品中に、アレルギーを起こすギンコール酸の濃度が極めて高いものがあります。
- Linnea社イチョウ葉エキスはグループ会社が共同管理する農園でGAP(Good Agricultual Practices 農業生産工程管理)基準に基づき栽培されたイチョウ葉をグループ会社の受け入れ基準に従い、栽培から製造、分析検査まで一貫した監査を受けたCommission E 基準の原料です。